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住宅購入時に知っておきたい契約って?確認すべきポイントを解説

出典:photoAC


「住宅購入時の建築に関する契約にはどんなものがある?」「建築に関する契約で確認すべきポイントは?」など疑問を持っている方は多いのではないでしょうか。

契約内容や確認すべきポイントを事前に把握していると、確認漏れが少なくなり、安心して契約手続きを進められます。ここでは、住宅購入時に知っておきたい建築に関する契約の内容や確認すべきポイントについて解説します。


■建築工事請負契約とは

「建築工事請負契約」とは、施主(発注者)とハウスメーカーや工務店などの施工会社(受注者)との間で結ぶ、建築工事に関する契約のことです。「本契約」とも呼ばれています。

建築工事は内容が複雑であるため、トラブルを防ぐために書面を取り交わして契約を結ぶことを建設業法で定めています。

建築工事請負契約書を構成する書類は、以下のとおりです。

・建築工事請負契約書

・建築工事請負契約約款

・設計図書

・工事費見積書



建築工事請負契約に記載されている内容は?

・工事名

・請負代金

・工事場所

・建物の階数

・工事の着手時期・完成時期

・請負代金の支払の時期及び方法

・契約に関する紛争の解決方法 など



建築工事請負契約を結ぶタイミングは?

建築工事請負契約を結ぶタイミングは、仮契約や打ち合わせが終わったあとです。一般的に、工事に関する契約の流れは、次のとおりです。

1.ハウスメーカー・工務店選び

2.プラン作成

3.仮契約

4.打ち合わせ

5.建築工事請負契約

6.着工

建築工事請負契約を締結する際には、印鑑や契約金、印紙代などが必要になります。契約金は、工事代金の10%程度が相場です。残りの代金は、着工・中間(上棟時)・引渡時に分けて支払います。



建築工事請負契約で確認すべきポイント

建築工事請負契約で確認すべきポイントを把握しておくことは大切です。確認漏れを防ぎ、安心して契約を締結できるようになります。ここからは、工事内容や請負代金、保証内容など、建築工事請負契約で確認すべきポイントについて見ていきましょう。


工事内容・間取りプラン

建築工事請負契約に記載されている工事内容と間取りプランが、打ち合わせの内容と一致しているか、修正内容が反映されているかを確認しましょう。内容が一致していない場合は、施工会社に指摘してください。


請負代金

工事の請負代金がいくらになるのか確認しましょう。事前に説明を受けていた金額と差異はないか、差異がある場合は何が理由なのかを確認してください。契約を急かされている場合は、請負代金が決まっていないことも多いので注意しましょう。


支払方法

建築工事請負契約には、工事代金の支払方法について記載があるので必ず確認しましょう。一般的に、工事代金は契約時の支払いとは別に、3回に分けて支払いをします。

・契約時:工事代金の10%

・着工時:工事代金の30%

・上棟時:工事代金の30%

・引き渡し時:工事代金の30%

多くの方が住宅ローンやつなぎ融資を利用するので、支払方法・スケジュールを把握しておく必要があります。


着工日・完成日・引き渡し日

建築工事請負契約に記載されている、着工日・完成日・引き渡し日の工事スケジュールを確認しましょう。例えば、引き渡し日には、次のような記載があります。

・◯月◯日

・契約締結から◯日以内

・着工後◯日以内

引き渡し日がいつになるのか、しっかりと把握しておきましょう。また、「相談による」など曖昧な記載の場合は、なぜ曖昧なのか施工会社に確認してください。工事が遅れた場合の違約金についても、確かめておきましょう。


保証内容・アフターサービス

建築工事請負契約に記載されている保証内容・アフターサービスも大切なポイントです。瑕疵担保責任やハウスメーカー・工務店独自の保証とアフターサービスの内容や期間を確認し、明確でない部分は施工会社に質問をしてください。

「◯◯に不具合が起きた場合はどうなるのか?」「住んで10年して◯◯が壊れたら保証は受けられるのか?」など、ケーススタディについて具体的な質問をして、保証内容・アフターサービスを把握しましょう。


トラブル対応

建築工事請負契約の約款には、トラブルが起きたときの対応が記載されています。契約解除(キャンセル)や工事遅れ、天災による損害など、トラブルが起きた場合に損害賠償や減額請求、追加工事など、細かい事項を確認しましょう。


ローン特約

ローン特約とは、売主・買主の合意によって定める契約条項です。ローン特約があると、ローンが不成立だった場合に、契約を無条件で解除でき白紙に戻すことが可能です。この場合は、着手金なども返還されます。ローン特約が盛り込まれているか確認するようにしてください。



まとめ

ここでは、住宅購入時に知っておきたい建築に関する契約の内容や確認すべきポイントについて解説しました。住宅購入時・注文住宅を建てる際には、ハウスメーカーや工務店などの施工会社と建築工事請負契約を締結します。

建築工事請負契約には、工事内容・間取りプラン、請負代金、着工日・完成日・引き渡し日のスケジュールなど、大切な内容が記載されているため、しっかりと確認をするようにしましょう。

これから、住宅購入・建設を検討している方は、ここで紹介した内容を参考にしてみてください。

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